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【第九回】 蓬莱泉 吟 純米大吟醸 関谷醸造 愛知 山田錦


地元三河の誇る銘酒蓬莱泉の三年熟成純米大吟醸の吟の九回目のレビューです。
2017年6月出荷分なので9ヶ月ほど追加熟成ですね。

それでは早速萩の皮鯨に注いで頂きます。
香りはとても大人しく、口元に運ぶ段階でようやく微かに鼻孔をくすぐる程度。
口に含むとやや水系のニュアンスの透明感を発揮します。
香り同様に大人しい仄かな甘味に酸味が加わりながら小さな花が開くように繊細な印象で味わいが広がりつつ、最後に辛味を添えて流れていきます。

辛味に多少引っかかるようなトゲを感じましたが、基本的には相変わらず慎ましいとか奥ゆかしいいう表現がしっくりくるお酒ですね。
熟成酒らしい味わいを存分に発揮してくれて嬉しい蓬莱泉吟のレビューでした。

【第九回】 黒龍 龍 長期熟成大吟醸 黒龍酒造 福井 山田錦


2018年初レビューは九回目になる黒龍・龍のレビューです。
半年くらい前に2本買ったものの、ちょいちょい外で黒龍を飲むのでなかなか家で開ける機会が無くといった状態で、ようやく一本目を開けることになりました。

それでは萩の皮鯨で頂きます。
香りは割と大人しめですね。
口に含むとややまろやか系の透明感。
ただ一拍置くというより半拍くらいで、すぐに味わいが広がり始めます。
熟成らしい穏やかな味わいはバランスの良い酸味と辛味が主体。
探れば微かに上品なほの甘みが…というのは黒龍らしいのですが、これ本当に甘味が微かですね。
最後はスッキリ綺麗に流れていきます。

ここまで甘味のニュアンスが控え目だったかな?という印象です。
淡麗辛口好きなので、この味で全く問題なく、甘味が増すよりは余程良いのですが、あまりそっちに偏りすぎると新潟のお酒と被ってくるので、黒龍は黒龍らしさをギリギリのバランスで保って欲しいかなとも思いますね。
まあ、相変わらず美味しく満足なのは相変わらずな黒龍・龍のレビューでした。

【第九回】 洗心 純米大吟醸 朝日酒造 新潟 たかね錦


三ヶ月ぶり、レビューとしては九回目の洗心です。
去年の11月出荷分なので冷蔵庫で約一年熟成ですね。

原点のお酒は原点の器でということで萩の皮鯨に登場してもらって頂きます。
香りはいつも通りに大人しめ。
口に含むとまろやかさ半分、水っぽさ半分くらいの透明感。
徐々に広がってくる味わいは辛味と酸味が固まって同時に押し寄せて、最後は綺麗に流れ去ります。

相変わらず自分好みの淡麗辛口です。
三合くらいが酒量の限界なのですが、淡麗辛口だけは気付けば四合開けてしまいます。
いつも通り変わらず極良の洗心のレビューでした。

【第九回】 飛良泉 羽州蔵 純米大吟醸 山田錦 秋田 飛良泉本舗


三ヶ月ぶりくらいの飛良泉純米大吟醸羽州蔵のレビューです。
酒器は丹波焼の流れをくむ阪本健さんという若手作家さんの作品で新入り。
大阪高島屋の日本酒祭りの傍らで酒器の展示販売をしており、そこでピンときてしまったので購入しています。

というわけで高島屋で購入した新入りの酒器で高島屋限定ラベルの羽州蔵を頂きます。
香りは大人しく微かに香る程度。
丸みを帯びた透明感の中からうっすらと現れる上品な辛味に徐々にかすかな酸味が入り混じって、最後に喉に一蹴りかまして去っていきます。

第七回と第八回ではやや甘味に振れすぎてないか?と疑問だった羽州蔵ですが、今回は逆に甘味の要素がほぼ皆無。
割と普通に質の高い淡麗辛口になっています。
ちなみにまとめ買いしているので、全て完全に同じスペックです。
冷蔵庫保存なので保存状態で味が変わるとも思えないのですが、割とコロコロ印象が変わる飛良泉羽州蔵のレビューでした。
普通以上には美味しいので評価はとりあえず極良のまま。

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