【第八回】 黒龍 しずく 大吟醸 黒龍酒造 福井 山田錦

和おんで冬出荷のしずくが入ったと聞いたので「じゃあそれで」と頂くことにしましたが、なんか大将の微妙というか怪訝な視線を感じますw
聞くと春のしずくがイマイチだった件がトラウマになってまして…とのことなのですが、あれ?
ブログじゃこき下ろしましたが、お店でそこまで酷いという話をしたっけな?と思いつつ、テイスティング。
そして大将の超心配そうな顔w
香りは大人しいですね。
口に含むと透明感を発揮しつつ、透き通るような酸味に徐々に極めて上品な旨味が入り混じってきます。
おおう、これ完璧じゃねーの?と思いつつ飲み込むと、喉を通過する際になんかセメダイン系の後味を発揮してかなり台無し。
ネット上のレビューでセメダイン臭という表現を時々見掛けることがあって、何それ?とずっと思っていたのですが、なるほどこれがセメダイン臭かと納得。
評価的には道中レコードタイムを叩き出しながら来たのに最終コーナーで大クラッシュ、結果評価不能って感じですね。
心配そうな大将には後味が若干気になるものの、基本的には美味しかったですよとマイルドに且つ嘘ではない程度に伝えていますw
しずくじゃなければ可-良くらいのランクですね。
ただ元々しずくは極良評価だったので、それを考えるとこの一年で随分落ちぶれてしまったなあという印象は否めませんね。
とは言え、このしずくについては後味さえ何とかすれば完璧というレベルなので、秋出荷分はもう要りませんが、次回出荷分には汚名返上を期待したいと思います。
追記
一週間後に残りを呑んだのですが、セメダイン臭が完全に消えてました。
やや繊細な甘味が損なわれている感はありますが、一週間後の方が美味しく、これならば極良までは行かないですが、良くらいはあるかなと。
まあ一週間経たないと真価を発揮しないのでは困り物ですがw