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【第四回】 鍋島 純米吟醸 富久千代酒造 佐賀 五百万石


四回目になる鍋島五百万石純米吟醸のレビューです。
最近鍋島は外飲みでも結構縁があるのですが、割と甘口に寄せていっている様子で、正直この傾向が続くと淡麗辛口スキーとしては鍋島は厳しいかもなあと思いつつ、唯一鍋島の中で安定して自分好みなオレンジを夏以来4ヶ月ぶりに開けました。

それでは佐賀繋がりですっかり鍋島専用器になりつつある唐津の器で頂きます。
香りはやはりあまり主張しない穏やかさで微かに酸味の予感。
口に含むと透明感はほぼ無くすぐに甘旨味が広がっていきます。
そこからいきなり酸味が刺さってくるのがオレンジの特徴なんですけど、今回は酸味の刺さりが少し弱いかな。
徐々に酸味と辛味が入り混じって爽やかに流れるのは一応記憶の通り。

個人的にはもうちょっと酸味はガツンと来ても良いのですが、物足りないと言うほどでは無く、バランスは良いと思います。
ただ酸味の大人しさに鍋島の甘口寄せの傾向がオレンジにも影響してきたのだろうかと思うとやや不安も感じたりw
評価は変わらず良ですが、鍋島の他のスペックの傾向から不穏な気配をどうしても感じてしまう鍋島五百万石純米吟醸のレビューでした。

【第三回】 鍋島 純米吟醸 富久千代酒造 佐賀 五百万石


三回目になる鍋島五百万石純米吟醸のレビューです。
佐賀のお酒なので唐津の出番ということで朝鮮唐津のぐい呑で頂きます。

それでは早速香ってみると、やや酸味系ではありますが、大人しい上品な印象はいつも通り。
口に含むとほんの少し透明感を発揮しつつ、すぐに水に浮かぶようなイメージで甘旨味がじわりと主張し始めます。
そこにいきなり酸味が刺さってきて、辛味と混ざり合いながらさっぱりと流れていきます。

ほぼ記憶通りの鍋島五百万石純米吟醸ですね。
これが1,500円というのはコスパ的には極まり過ぎています。
好みのお酒の中で、2,000円以下の四合瓶という括りで言えば羽根屋の翼以上ですね。
評価は良。
味も値段も素晴らしい鍋島五百万石純米吟醸のレビューでした。

【第二回】 羽根屋 純米大吟醸50 翼 富美菊酒造 富山 五百万石


二回目になる羽根屋の翼のレビューです。
羽根屋は好きな銘柄でこの翼も半年くらい前に購入したのですが、その後にお気に入りになった寿し吉で翼が常備してあって、訪問する度に飲んでいたので、家で飲むのが後回しになっていました。
さすがに年を越す前に開けておこうということで、二回目になる羽根屋の純米大吟醸、翼のレビューです。

それでは萩の灰被りの器に注いで頂きます。
香りはかなりはっきりと高めですね。
口に含むとすぐに丸みのある口当たりを感じます。
酸味の薄い皮に包まれたまろやかな甘味が転がるように味わいを発揮するのですが、ブドウを口に入れているようなイメージがあります(味はもちろんブドウとは全然違いますが)。
そして、最後にほんの少し辛味を感じさせながら去っていきます。

多少甘味寄りのバランスタイプですね。
前回のレビューですぐに良になりそうと書いていますが、今回の味だと可の中では上位といったレベルです。
とは言えコスパは抜群でこの味で四合1,800円、気軽に買って気軽に開けたいお酒、羽根屋の翼のレビューでした。

【第二回】 鍋島 純米吟醸 富久千代酒造 佐賀 五百万石

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2回目となる鍋島の五百万石純米吟醸のレビューです。
年初に結構たくさんの鍋島の各スペックを試したのですが、その中で最もお気に入りで、しかも鍋島の中では入手難度も比較的低いというありがたいお酒です。
値段もお手軽なので常に一本キープしておくのですが、お手軽すぎてまた今度でいいかと他のお酒の開栓を優先した所、気が付けば一年が経過していたので、そろそろ開けないとと思って開けています。

鍋島の五百万石純米吟醸はわかりやすい個性のお酒なので、ほぼ一年ぶりと言っても味わいを思い出すのは容易です。
香りはそれ程高くはなく、記憶通りの穏やかさ。
口に含むと粘性を感じる甘旨味からの差し込まれるような酸味の展開は記憶に近いのですが、ちょっと甘旨味と酸味の輪郭が曖昧な印象を受けます。
以前は柔らかな甘旨味の膨らみに対して、剃刀の刃を入れるように酸味が差し込まれるというイメージなのですが、今回は酸味が差し込まれた瞬間に甘旨味と味わいがごちゃ混ぜになってしまうような味わいです。
流れ去る時も爽やかな印象ではなく、少しエグみのある辛さを残していきます。

放置していたとはいえ、冷蔵庫に入れっぱなしというだけなので、それが原因で劣化したとは考えにくいのですが、大好きな鍋島五百万石純米吟醸のバージョンダウン版みたいな味でした。
評価はギリギリ可というところかな。

鍋島
純米吟醸
五百万石
精米歩合 50%
日本酒度 不明
酸度 不明
富久千代酒造 佐賀

羽根屋 純米大吟醸50 翼 富美菊酒造 富山 五百万石



羽根屋の純米大吟醸50、翼のレビューです。
以前に大吟醸をレビューしたことのあるお酒です。
半年以上前ですが、読み返してみると結構評価高いですね。
あの後、外飲みでは何度か出会いがあったのですが、どこで飲んでも満足度は高かった覚えがあります。

さて、それでは家では久しぶりの羽根屋を湊焼のぐい呑みで頂きます。
香りはそこそこかな?あまり濃い目のニュアンスではありませんね。
口に含むとほの甘さが広がりながら、徐々に辛味と混じり合っていきます。
あまり酸味を感じない割に、全くベタつく様子もなく、爽快な味わいで流れていきます。
このすっきり、さっぱり具合は酸味が仕事をしている筈ですが、それを余り感じさせないのは脇役に徹しているからでしょうか。

あくまでほの甘さと辛味のブレンドを主体に楽しませつつ、爽快感はしっかりと発揮しているのが好印象です。
評価は可から始めますが、羽根屋は今後積極的に飲んでいきたいですね。
このレベルなら良はすぐでしょう。

羽根屋
純米大吟醸50 翼
五百万石
精米歩合 50%
日本酒度 不明
酸度 不明
富美菊酒造
富山

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