
当初はレビューを上げる予定では無かったのですが、いろいろ事情が変わったのでレビューを上げる事にしました。
過去2回スペックは違いますが、レビューして評価の高かった伯楽星の純米大吟醸生詰(備前雄町)です。
というわけで、早速萩の皮鯨に注いで香ってみると、かなり濃厚なフルーツ系の香りですね。
酸味よりは甘味よりの果実を髣髴とさせます。
口に含むと、いきなりベッタリとした甘味が広がっていき、続いて酸味が入り混じってくるのですが、これがしょっぱい…。
酸っぱいではなく塩分を感じさせるようなしょっぱさで、これが先ほどのベタベタした甘味と入り混じることで、何とも表現し難い味わいを生み出します。
はっきり言って、全く好みではないので、もう最初の一口で諦めました。
実はこの雄町純米大吟醸生詰は購入時からちょっと問題を抱えていました。
一応正規の特約店から通販で購入したのですが、瓶に「要冷蔵(5℃~-5℃)」と明記してあるのにも関わらず、常温便で送ってきたんですよ(その店のサイトでは要冷蔵という記載はなく、発送オプションにもクール便は無し)。
クレームを入れたのですが、要冷蔵というのは長期保存の場合で、火入れもしてあるのでこの季節(5月中旬)ではあれば品質にも問題ないので、蔵元も了承済みで通常便で発送しているという回答。
念の為に、他の通販サイトを調べてみましたが、要冷蔵と明記してあってクール便のみの店、クール便推奨の店、指定がなければ通常便の店など、様々ですね。
それでもサイトの紹介ページで要冷蔵と記載をしていないのは今回購入した店くらいです。
※ちなみに私は通販を使う場合、火入れのお酒であってもオプションでクール便が選べるなら、別料金が掛かろうと常にクール便を選ぶ派です。
ともかく、そういうケチも付いていたので、もしかしたら品質が劣化したのかもねと思って、一旦冷蔵庫にしまい込みました。
前日の家飲み記録で、ワンナウトも取れずに降板云々というのは、このお酒を指しています。
これで終わりなのであれば、ただの不可なので、こうしてレビューすることも無いのですが、二日目、三日目に劇的な変化が生じます。
二日目は香りはそこそこに、ベタベタした甘さが多少大人しく丸くなり、酸味も塩っ気が消えて、普通の旨口系として問題なく頂くことのできる味わいに変化します。
そして三日目になると、香りはほとんど消え失せるのですが、甘さがほんのり上品に、酸味がさっぱりとした爽快感を感じさせる調度良い具合になり、酸味から分離されたようなほの辛さも感じ取れる味わいへと変化というか昇華しました。
この三日目の味わいで、これはレビューをしようと決意した次第w
評価的には、初日不可、二日目可、三日目可-良というなかなか取り扱いに困るお酒ですね。
気が向いたらもう一度確認の意味で手を出そうかなと思っていますが、どちらにしろ前述の酒屋通販サイトでは買いませんw
伯楽星
純米大吟醸 生詰
備前雄町
精米歩合 40%
日本酒度 +1
酸度 1.8
新澤醸造店
宮城