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貴 純米大吟醸生酒 ゴリさんボトル 永山本家酒造場 山口 山田錦


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純米大吟醸Vintageと山廃仕込純米大吟醸の2品についてはS級の評価をしている山口の銘酒、貴のゴリさんボトルのレビューです。
なんか東京の有名な日本酒居酒屋とのコラボ品らしく、後から調べたら日本酒の提供方法などにこだわって新しい楽しさ、美味しさを提案しているお店みたいですね。
それを象徴するかのようにロックやライムを入れてみましょう的な内容がラベルにも記載されています。

とりあえずロックではなく普通に猪口で頂きます。
※開ける前に黒竜吟十八号を一合ほど呑んでからのテイスティングなので、やや評価に公平性を欠くかも知れません。
香りはずいぶんと大人しいですね。
口に含むと水系の透明感を発揮します。
微かに酸味を感じますが、基本的に水っぽいまま味の広がりもなく流れていく印象ですね。

所謂、水のように透き通った淡麗辛口は大好きな酒質ではあるのですが、ここまで味が薄いとさすがに話は別ですね。
ライムを入れてとありますが、そうでもしないと物足りなさ過ぎます。
日本酒苦手な人に、こんなのもありまっせ的に薦めるには良いのかも知れませんが、うーん。
ただ一応「不味い」のではなく、「薄い」だけなので、いっそカクテルのベースなどにしたりなど使い方によってはというところですかね。
貴はVintageと山廃純米大吟醸さえ呑んでおけばいいやと再確認したゴリさんボトルのレビューでした。

貴 ゴリさんボトル
純米大吟醸生酒
山田錦
精米歩合 50%
日本酒度 不明
酸度 不明
永山本家酒造場
山口

貴 純米大吟醸 永山本家酒造場 山口 吉川山田錦


一ヶ月ほど前にレビューした貴の2016VINTAGEを購入する際についでに買ってみた吉川山田錦の純米大吟醸です。
東条山田錦と並ぶ山田錦の特A産地として名高い吉川山田錦を使ってはいるものの、精米歩合は50%とギリギリ純米大吟醸を名乗れるレベルで、VINTAGEよりもお安くなっています。

それでは久しぶりにリピートではなく初体験のお酒を早速新入りの木葉天目のぐい呑で頂きます。
香りは結構高いですね。
口当たりは非常にまろやかで、僅かに透明感も発揮します。
最初に大人しめの酸味が広がりながら、酸味に包まれたような微かな辛味が控え目に主張しています。
最後に甘味が線を引くようなイメージで喉を通過していきますが、非常に柔らかな甘味で、所謂自分の大嫌いなベタつく甘味ではないので不快感は全くありません。

大好きなVINTAGEに比べてしまうと、あちらの方が自分好みではありますが、これは誰にでもお薦めできる良いお酒だと思います。
癖がなくバランスが取れているので、物足りないと感じる人もいるでしょうが、淡麗系を好む人はヒットするでしょう。
評価は可-良というところ。
さすが永山本家酒造場と言うべき貴の吉川山田錦純米大吟醸のレビューでした。

【第六回】 貴 純米大吟醸 2016 VINTAGE 永山本家酒造場 山口 山田錦


前回4月から約半年振りの貴の純米大吟醸2016Vintageのレビューです。
半年もご無沙汰だと禁断症状が現れるのは好みの酒に共通する傾向ですね。

というわけで好きな銘柄の多い山口の地酒の中でも特に大好きな貴を山口繋がりということで萩井戸の器で頂きます。
香りは…随分大人しいですね。
熟成酒並みの大人しさでちょっと意外。
口に含むと微かに酸味の混じったほの甘味が広がっていきます。
ただ2016は広がりきらないうちに流れていってしまう印象です。
去り際が沁み入るような消え去り方なのは相変わらずかな。

5回目に比べるとフルーツ感がかなり減っていますね。
いつも通り食中酒としては問題ない美味しさなのですが、2015までのVintageに比べるとちょっと上品にまとまり過ぎかな。
と言いつつ、あっさりその日のうちに四合飲み切っているので、自分好みなのは変わりなかったwという貴の純米大吟醸Vintageのレビューでした。

貴 山廃仕込 純米大吟醸 2012 永山本家酒造場 山口 山田錦


大好きな貴のフラグシップである山廃純米大吟醸の初レビューです。
純米大吟醸Vintageが大変にお気に入りで愛飲しているので、それより高い山廃純米大吟醸は高いくせにVintageより苦手な味だったらどうしようと、保守的な性格の自分はなかなか手が出なかったのですが、今回はVintageの在庫が無く選択肢がなかった為に、これもひとつの切っ掛けかなとチャレンジしています。
まあ2012とある通り、好みの熟成酒なので9割方大丈夫だろうとは思っていましたが。

というわけで、萩井戸の器で頂きます。
香りはかなり大人しいかな。うっすらとしか感じ取れません。
口に含むと、長期熟成酒に相応しい極めて高い透明感を発揮します。
蓬莱泉吟や洗心に匹敵する透明感の高さですね。
味は…難しいな、これw
基本的に酸味から辛味へとか、甘味から酸味へとか変化するタイプの味わいではないですね。
甘酸辛がほぼ等分のような割合で、しかも不可分にガッチリ固められています。
この味わいが透明感の中から顔を出して、構成比率はそのままに広がっていき、楽しんでいるうちにすうっと霧が晴れるように消えていきます。

これは自分好み系の中でも最上位クラスの酒と比肩するお酒です。
洗心、蓬莱泉吟、羽州蔵、黒龍しずくといった面々に共通する奥深い繊細さを、貴の山廃純米大吟醸も兼ね備えています。
一発で良にしようか迷った銘柄は過去何度かありましたが、このお酒に関しては一発で極良にしようか迷うというレベルの素晴らしさ。
とりあえずは良にしておきますが、二回目も同じクオリティなら確実に極良ですね。
このお酒に出会えて良かったと思えるお酒、貴の山廃純米大吟醸のレビューでした。

貴 2012
山廃仕込
純米大吟醸
山田錦
精米歩合 非公開
日本酒度 不明
酸度 不明
永山本家酒造場
山口

【第四回】 貴 純米大吟醸 2015 VINTAGE 永山本家酒造場 山口 山田錦

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去年お気に入りになって早くも四回目のレビューという貴の純米大吟醸です。
洗心や蓬莱泉吟、羽州蔵あたりはそれなりに長い付き合いなので冷蔵庫に在庫があっても特にどうということは無いのですが、貴はその点まだ新鮮味があって、在庫があるといつ開けようかなとワクワクしていますw

そんなわけで良い魚が手に入ったので開けることにした貴を青煌天目の器で頂きます。
香りは非常に上品で、口元に盃を運んだくらいでようやく微かに鼻孔をくすぐります。
酸味と甘味が入り交じるようなフルーツ感のある香りですね。
口に含むとはっきりと一拍置くような透明感のある口触り。
ほんの微かに甘味のニュアンスを漂わせつつ、基本的には美しい酸味と辛味主体の味わい。
やや酸味の割合が濃く六四くらいの割合でしょうか。
流れる時も非常に爽やかなのですが、綺麗に切れるというよりは小川のせせらぎのように流れ続けながら、最後に再び甘味を含んだ香りを立ち昇らせて去っていきます。

相変わらず素晴らしい味わいです。
この記事を書く際に過去の記事を読み返してみたのですが、同じ2015の第三回はほぼ似たような感想ですが、2014のレビューである第一回第二回は割と甘味を感じ取っています。
こうしてみると2014と2015でかなり印象が違うのですが、どちらも自分好みの味わいなのは幸いでした。
評価はとりあえず良のまま。
しばらく先になるとは思いますが2016を頂いて満足な味わいなら極良にしようと思っている貴のレビューでした。

個人用メモとして追記。
初日に三合飲んで、真空保存した残り一合を二日後に飲みましたが、話にならないレベルでエグみが増していたので、今後は初日に四合飲み切ろうw

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