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高天 純米吟醸 高橋美絵スベシャル 無濾過生原酒 高天酒造 長野 八重原産ひとごこち


長野の地酒、高天の純米吟醸、高橋美絵スベシャル 無濾過生原酒のレビューです。
高橋美絵さんというのはネットで見ると杜氏代理か新杜氏さんみたいですね。
蔵元の方針でほとんどマスコミの露出は無いものの地元長野ではかなり有名な銘柄で、その中でも希少なスペックのようです。

それでは早速香ってみると大人しくも華やかでもなく割と普通かな。
口に含むとちょいまろやかな舌触りに酸味主体の味の展開。
徐々に甘味が入り混じってきて、非常に芳しい後味が残ります。
この後味が非常に素晴らしく、口の中で揺蕩うような芳香をいつまでも転がしていたい欲求にかられてしまうほど。

うーん、自分の好みには合わないことの多い長野の酒と聞いて若干身構えていたのですけど、これかなり美味しいですね。
評価的にも可-良のかなり良よりで、また飲む機会があって印象が変わらなければ即良にしてもいいくらい。
後味にうっとりという素晴らしいお酒、高天の純米吟醸、高橋美絵スベシャル無濾過生原酒のレビューでした。

高天
純米吟醸
高橋美絵スベシャル
無濾過生原酒
八重原産ひとごこち
精米歩合 49%
日本酒度 -2
酸度 1.2
高天酒造
長野

手取川 純米吟醸 吉田酒造店 石川 石川門


石川の吉田酒造店が醸す手取川の石川門純米吟醸のレビューです。
昔、石川土産で常きげんと手取川を貰い、常きげんは大のお気に入りとなり、手取川はその後今日まで飲むことはありませんでしたw
ただ格別悪いという記憶があるわけではなく、あくまで常きげんが自分好み過ぎたというだけなので、和おんでお薦めされて頂いてみることに。
ちなみに石川門という酒米はその名の通り石川で平成20年に開発された酒造好適米だそうです。
この米を使ったお酒も多分初めてじゃないかな。

というわけで何年か振りの手取川を頂きます。
香りはかなり大人しいですね。
口に含むと透明感はほぼ皆無で、やや強めの酸味が広がります。
徐々に辛味も入り混じってきて割と味わい強めと言うか奔流のように流れ去っていきますね。

常きげんの吟醸王国アンティークを個人的に酸麗辛口と呼んでいるのですが、これはそこから麗のニュアンスを取り除いたような味ですね。
とは言え純米吟醸なのでベタつき感や尾を引く後味などとは無縁です。
値段も四合なら2千円未満なのでコスパ的にも割と良い感じで評価も可というところでしょう。
手取川、石川門純米吟醸のレビューでした。

手取川
純米吟醸
石川門
精米歩合 麹米50 掛米60
日本酒度 不明
酸度 不明
吉田酒造店
石川

【第四回】 鍋島 純米吟醸 富久千代酒造 佐賀 五百万石


四回目になる鍋島五百万石純米吟醸のレビューです。
最近鍋島は外飲みでも結構縁があるのですが、割と甘口に寄せていっている様子で、正直この傾向が続くと淡麗辛口スキーとしては鍋島は厳しいかもなあと思いつつ、唯一鍋島の中で安定して自分好みなオレンジを夏以来4ヶ月ぶりに開けました。

それでは佐賀繋がりですっかり鍋島専用器になりつつある唐津の器で頂きます。
香りはやはりあまり主張しない穏やかさで微かに酸味の予感。
口に含むと透明感はほぼ無くすぐに甘旨味が広がっていきます。
そこからいきなり酸味が刺さってくるのがオレンジの特徴なんですけど、今回は酸味の刺さりが少し弱いかな。
徐々に酸味と辛味が入り混じって爽やかに流れるのは一応記憶の通り。

個人的にはもうちょっと酸味はガツンと来ても良いのですが、物足りないと言うほどでは無く、バランスは良いと思います。
ただ酸味の大人しさに鍋島の甘口寄せの傾向がオレンジにも影響してきたのだろうかと思うとやや不安も感じたりw
評価は変わらず良ですが、鍋島の他のスペックの傾向から不穏な気配をどうしても感じてしまう鍋島五百万石純米吟醸のレビューでした。

【第二回】而今 純米吟醸 木屋正酒造 三重 東条山田錦

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一ヶ月ほど前に四合買いしたのですが、なんかまだ一本残っていると聞いて即購入した而今の東条山田錦純米吟醸の二回目のレビューです。
うーん、ラッキーw

それでは早速香ってみると若干酸味系のニュアンスを感じますね。
口に含むと非常に綺麗な酸味が上品に広がりつつ、而今的旨味としか言いようのない甘味とは一線を画した味わいがこれまた上品に広がります。
最後もふわりと浮かぶような感じで消え去っていきます。

上質な旨味を酸味で上手く包んで素晴らしい味わいを作り出しています。
これは確定で良ですね。
なんなら極良まで見えてくるポテンシャルを秘めてそうではありますが、今度こそ売り切れらしので次はまた来年かなw
普通には手に入らないという致命的な欠点さえ除けば文句のつけようのないお酒、而今の東条山田錦純米吟醸のレビューでした。

鍋島 純米吟醸 生酒 富久千代酒造 佐賀 山田錦


半年以上冷蔵庫の隅で無聊をかこっていたのですが、鍋島のオレンジを最近購入したこともあっていい加減に開けようかなということで開栓した鍋島の純米吟醸山田錦生酒です。

オレンジの五百万石純米吟醸が大好きではあるものの、米が違うだけだった雄町の純米吟醸が個人的な嗜好からはかけ離れた味だったので、この山田錦も同じ結果になるかもと恐れつつ、朝鮮唐津の器で頂きます。
香りはかなり高めで少し柑橘系寄りかな。
口に含むととりあえずいきなりかなり強めの酸味が一気に広がり、さらに追い打ちのように甘味が混ざってくるのですが、何と言うかエグくて爽涼さのないベタつくレモンという印象。
後味もベッタリ甘味が残って、白身の刺し身なんかと合わせたら最悪なことになりそうな気配。

元々甘口系は苦手としているので、これは無理ですね。
一応わざと蓋を開けたままにして冷蔵庫に突っ込んで数時間ほど酸化させたところ、酸味が更に強くなって甘味のベタつきを多少緩和するようになったので、そうすればまあギリギリ可レベルかなというところ。
やはり鍋島はオレンジと痛感した鍋島純米吟醸山田錦のレビューでした。

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