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【第三回】 常きげん 参五磨 大吟醸 鹿野酒造 石川 山田錦


鹿野酒造が自社栽培の米で醸す酒、常きげん大吟醸参五磨の三回目のレビューです。
過去二回の印象はとてもよかったので今回も期待しつつ頂きます。
本当はこの参五磨を購入した時に常きげんラベルの蛇の目のお猪口をおまけで頂いたので、それを使おうと思っていたのですが、当日そんなことはすっかり忘れてお気に入りの萩井戸のぐい呑で頂いていますw

香りは大人しめですね。
口に含むと透明感はそれ程ありませんがまろやかな舌触りで味わいが広がっていきます。
この味がなんか甘いとは言い難いのですが甘苦いというか甘辛いというかどうにも表現し難い味わいなんですよね。
甘さを苦辛さでコーティングしたけど隠しきれずにはみ出てくる甘さみたいな…。
流れていった後にも鼻から甘味が抜けるような残り香があります。

前回からちょうど一年振りなのでBYも違うとは思いますが、それにしたってこれは変わりすぎじゃないでしょうか。
味わい自体は高精米らしく上品なまろやか系で雑味があったりということは無いのですが、2015BY、2016BYと楽しんできた身としては、これだけ別物になってしまうとさすがにリピートは無いです。
新しく好みになる銘柄もあれば去っていく銘柄もあるという常きげん参五磨の三回目にして恐らく最後のレビューでした。
常きげんはやっぱ吟醸王国アンティークだけでいいやw

【第二回】 常きげん 参五磨 大吟醸 鹿野酒造 石川 山田錦

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前回から一年以上御無沙汰の常きげんの参五磨のレビューです。
常きげんは吟醸王国アンティークさえ飲んでいれば満足なので、あまり積極的に他のスペックには手を出さないのですが、参五磨については前回の印象が非常に良かったことと、試飲販売の売り子さんが鹿野酒造として特に思い入れのある酒と力説するので吟醸王国と一緒に購入しました。
思い入れというのは、この参五磨とKiss of Fireだけは自社栽培の米を使っているからだそうで、その為にこの二銘柄が好きと言われるのが一番嬉しいのだそうです。
勿論自分は正直に吟醸王国アンティークが一番好き!と答えたので、微妙な笑顔を浮かべていらっしゃいましたw

さて、それでは黄瀬戸の盃に注いで頂きます。
香りはフルーツ感が多少ありますが、基本的に控え目ですね。
透明感はそれ程感じず、酸味と辛味が入り交じった味わいが広がっていきます。
味わい自体は濃すぎず淡麗系と言って良いでしょう。
最後にふわっと甘味を含んだフルーティな芳香が立ち昇ってきます。

これ吟醸王国アンティークの酸味割合を少し減らして辛味に寄せたみたいな味ですね。
前回のレビューでは割と甘味の主張も感じ取っているのですが、今回は最後にほんの一瞬程度です。
酸味系でギリギリのラインを攻めてくる吟醸王国に比べて、無難に自分好みの淡麗辛口の範疇に収まっている参五磨は個性には欠けるかも知れませんが、安心して開けることのできるタイプの常きげんとして重宝しそうです。
前回は可にしていますが良でいいでしょう。
鹿野酒造こだわりの酒、参五磨のレビューでした。

常きげん 参五磨 大吟醸 鹿野酒造 石川 山田錦

常きげんさん五磨大吟醸
常きげんの参五磨大吟醸のレビューです。
梅田阪急で試飲販売をしていたので、お気に入りの吟醸王国アンティーク(純米大吟醸)とともに購入しました。
ラベルのデザインが凝っていて、銘柄の英語表記や裏面の楽しみ方など、日本酒に馴染みの薄い人達にも出来る限り手に取ってもらおうとする鹿野酒造の意気込み、姿勢が伝わります。

吟醸王国アンティークに較べると香りが高く華やかな味わいが特徴ですという売り子のおっちゃんのセールストークを思い出しつつ、万華油滴の盃に注いで頂きます。
香りは…これ香り高いかな?割と普通です。大人しくはないですが、高いというほどではないかなと。
香りは並程度だったあさ開旭扇と較べてもほとんど差を感じません。
口に含むと甘み主体ながら、非常にバランスの良い味わいが広がります。
大吟醸らしい華やかさよりも高精米由来の飲みやすさの方が勝っている印象ですね。
後味もしつこさは皆無でさっぱりとしていて非常に自分好みです。

常きげんは吟醸王国アンティークというエースがいるので、ついでに変わり種を試してみようかなくらいの気持ちで、特に期待しないで開けたのですが、思いの外好きなタイプのお酒でびっくりw
評価は勿論可はクリア。
今後常きげんの試飲販売があったら吟醸王国アンティークと参五磨大吟醸の二本買いが必須になりそうです。

常きげん 参五磨
大吟醸
山田錦
精米歩合 35%
日本酒度 不明
酸度 不明
鹿野酒造 石川

常きげん 特別限定 山廃大吟醸 山田錦 石川 鹿野酒造

常きげん特別限定山廃大吟醸

NHK「プロフェッショナル ~仕事の流儀~」放送時にスタジオでも供された常きげんの限定品だそうです。
大阪高島屋の日本酒祭りで、もう残り僅かで二度と手に入らないという売り子さんの強いプッシュに根負けして買いました。

酒器は飴釉の猪口を使って香りを確認すると、僅かに吟醸香が感じられます。
口に含むと若干の酸味と苦味が日本酒本来の辛さや甘さよりも先に印象付けられます。
飲んだあとの喉越しはすっきりとしていますが、うーん…。
栗蟹やサザエの活造りと合わせて、全く問題のない味わいなのですが…。

実は常きげんは大好きな銘柄なんですよ。
昔、青い瓶が印象的な純米大吟醸を手取川とセットで石川土産で貰ったのですが、本当に一口で虜になりました。
大阪で随一と言っていい鰻屋にも常きげんの純吟が置いてありまして、絶品の白焼きと共に常きげんをぐいぐい行くのがたまの贅沢だったりします。
それくらい常きげんLOVEな私ですが、これはちょっと期待はずれでした。
と言ってももともとの純米大吟醸が美味しすぎて、特別限定への期待のハードルが高すぎただけです。
このお酒自体は決して悪い酒ではありません。
ただ個人的には常きげん純米大吟醸の方が好みだったということで…。

評価は可ですね。

常きげん 特別限定 山廃仕込大吟醸
山田錦
精米歩合 35%
日本酒度 +5
酸度 1.2
鹿野酒造 石川

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