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洗心 純米大吟醸 たかね錦 新潟 朝日酒造

洗心

今更説明の必要もない久保田で超有名な朝日酒造のフラッグシップです。
久保田で日本酒の世界に足を踏み入れ、洗心に心を奪われ、以来日本酒無しではいられない体になってしまった元凶と言ってもいい超名酒です。
お察しの通り、当ブログのタイトルも洗心にあやかっており、現在たった2銘柄しかない個人ランク「極良」のうちの一つです。
たかね錦という私個人は洗心以外では出会ったことのない珍しいお米を使用しています。
久保田萬寿も五百万石を使っていたりと、山田錦や雄町を使わないところに朝日酒造のこだわりがあるのでしょうか?
蔵元や杜氏さんの話題にはとんと疎いのでよく知りませんがw

とりあえず、そんな洗心の2015年6月出荷分を4本購入したうちの一本目レビュー行きます!

阪本健さんという若手陶芸家の粉引ワラ灰釉の酒器にて洗心をぐいっと一口。
ああ、この水を口に含んだような透明感のある口当たりが洗心を飲んでいるのだと感じさせてくれます。
そして、ゆっくりと口の中で蕩けるがごとくに味わいが広がっていき…んんん、2015年6月出荷の洗心は甘い!
なんかフルーティですね。
3月出荷分も5月に最後の一升瓶を開けたばかりですが、こちらは本当に極上の淡麗辛口といった味わいでしたが、なんかこれは本当に甘いです。
勿論、意識して舌で転がして味わえば辛味も感じられるのですが、無意識にグビグビ行ってしまうと間違いなく辛さよりは甘さが印象付けられる味わいですね。

肴は天然こちの造りやおぼろ豆腐と合わせて、気がつけば一瞬で四合瓶が空になりそう、と言うのは毎度の洗心ではありますが、今回は特に甘さが強烈に印象に残りました。
甘い甘いと書きましたが、別に気に入らないわけではなく「旨い甘さ」ということは明記しておきます。

評価は勿論「極良」をキープ♪
このお酒が手に入りやすい現在の環境に感謝!

洗心
純米大吟醸
精米歩合 28%
たかね錦
日本酒度 +2
酸度1.3
朝日酒造 新潟

ぐい呑み 作者不詳 備前焼風 日本酒遍歴を共にしてきた長年の朋友

作家不詳備前風

ザラッとした手触りが特徴の備前焼風の酒器です。
実は作者の方を知ってはいるのですが、諸事情により公開はできませんw

均整の取れた立ちぐい呑み形のスラっとスマートな佇まいと備前焼風の朴訥とした地肌の取り合わせに面白さを感じています。
また、この酒器は内側の釉薬の彩りが素晴らしく、お酒をあおりながら底の釉薬の光彩の変化を楽しむことのできる器でもあります。

私の酒器の中では所持歴が一番長く、日本酒生活をずっと共に歩んできた一番愛着のあるぐい呑みです。

辯天 極上 大吟醸原酒 大吟醸 山田錦 山形 後藤酒造店

辯天大吟醸原酒

ラベルが派手派手な山形のお酒、辯天の大吟醸原酒です。
雄町を使うタイプもあるようですが、こちらは山田錦ですね。
試飲販売で購入したのですが、心斎橋大丸か大阪高島屋のどっちだったかな、ちょっと覚えていません。

黄瀬戸の酒盃に注いで口元に運ぶと、ほんのりと微かにフルーティな吟醸香が漂います。
先日の常きげんの吟醸香よりも、更に薄い僅かな香りですね。

口に含むと柔らかく、辛さと旨さがゆっくりと広がっていきます。

喉を通り過ぎると、柔らかな舌触りに反して意外にもしっかりとした余韻を残します。
じんわりとした辛さが舌から喉にかけて通り抜けていき、少しずつ味わいが薄れていくのを楽しみながら2杯目をついつい注いでしまいます。
そんなわけで肴は合鴨、湯葉豆腐、ぬぬけ塩焼きなどと合わせましたが、すいすいグイグイといけました♪

評価はとりあえず可は問題なくクリアですね。
今後も付き合って行きたいお酒です。

辯天 極上 大吟醸原酒
山田錦
精米歩合 35%
日本酒度 不明
酸度 不明
後藤酒造店 山形

常きげん 特別限定 山廃大吟醸 山田錦 石川 鹿野酒造

常きげん特別限定山廃大吟醸

NHK「プロフェッショナル ~仕事の流儀~」放送時にスタジオでも供された常きげんの限定品だそうです。
大阪高島屋の日本酒祭りで、もう残り僅かで二度と手に入らないという売り子さんの強いプッシュに根負けして買いました。

酒器は飴釉の猪口を使って香りを確認すると、僅かに吟醸香が感じられます。
口に含むと若干の酸味と苦味が日本酒本来の辛さや甘さよりも先に印象付けられます。
飲んだあとの喉越しはすっきりとしていますが、うーん…。
栗蟹やサザエの活造りと合わせて、全く問題のない味わいなのですが…。

実は常きげんは大好きな銘柄なんですよ。
昔、青い瓶が印象的な純米大吟醸を手取川とセットで石川土産で貰ったのですが、本当に一口で虜になりました。
大阪で随一と言っていい鰻屋にも常きげんの純吟が置いてありまして、絶品の白焼きと共に常きげんをぐいぐい行くのがたまの贅沢だったりします。
それくらい常きげんLOVEな私ですが、これはちょっと期待はずれでした。
と言ってももともとの純米大吟醸が美味しすぎて、特別限定への期待のハードルが高すぎただけです。
このお酒自体は決して悪い酒ではありません。
ただ個人的には常きげん純米大吟醸の方が好みだったということで…。

評価は可ですね。

常きげん 特別限定 山廃仕込大吟醸
山田錦
精米歩合 35%
日本酒度 +5
酸度 1.2
鹿野酒造 石川

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酒盃 志摩眞智子 金銀青彩色絵陶器 神戸薩摩焼 華やかな彩りの盃

志摩眞智子酒盃

まずはサムネをクリックして画像を拡大して、きめ細やかな桜色と金の美しい色合い、絵付けをご覧頂きたいです。

志摩眞智子さんは志摩勇山氏の奥さんで、ご夫婦で金銀青彩色絵陶器という色絵陶器を手掛けていらっしゃいます。
出会いはつい最近、大阪高島屋で御本人が展示販売されていたところをたまたま通りがかったのがきっかけです。
この繊細かつ上品で優美な絵付けにひと目で魅せられて、その場で買ってしまいました。
他にお皿や壺など、全面に絵付けのされた品も多数展示されており、その世界観にすっかり魅了されました。
帰宅して検索したところ、通販などの手段で簡単には入手できないことがわかり、本当に偶然の出会いに感謝しています。

酒器としては盃形で底が浅いので酔いが回って手元が覚束なくなってくると酒を溢しがちになりますw
その為、最初の1合はまずこの盃で、というような使い方をすることが多いですね。

自宅に人を招いて飲むことはそう多くはないのですが、気心の知れた知人が訪れた時にはちょっと自慢している大好きな器です。

醸し人九平次 別誂 純米大吟醸 山田錦 愛知 萬乗酒造

九平次別誂


愛知の名酒、醸し人九平次のフラッグシップとして超有名なお酒です。
実は地元のお酒でもありまして、帰省中は手に入れやすいのですが、大阪ではちょっと入手難易度が高いですね。
6月入荷分の洗心をまとめ買いしに行ったら置いてあったので、2本買ったうちの一本目を開けてみました。
酒器は金銀青彩色絵陶器という神戸薩摩焼の器で志摩眞智子さんの酒盃を使用しています。
この酒器も素晴らしくお気に入りなのですが、書き出すと長くなるのでまた後日w

さて、先日の神聖の残りを飲み干し、もう少しだけということで別誂にチャレンジです。
盃に注いで、香りを楽しみながら口に含むと、こちらも神聖同様フルーティな吟醸香は無く、すっと口の中に入っていきます。

そして舌に広がる味わいは…辛っ!そして旨っ!w
一言で表すなら「鮮烈」と言うべきでしょうか。
神聖が洗心に較べてはっきりとした辛さと書きましたが、九平次はもう段違いです。
味わいの鮮やかさとしては、九平次別誂>>>>>>神聖>洗心という感じで繊細な味わいのお酒とはまた違った魅力の美味しさです。
味わいが強い割に後味は爽やかに、一度飲めば決して忘れない個性を持ったお酒ですね。

神聖で料理を食べ尽くしたあとに急遽開けたので、合わせた肴はカニ缶、ホタテ缶、赤貝有明煮缶と、このお酒には少しもったいなかったですね。
もう少しきちんとした肴を用意して堪能しようかなと考え、九平次の味わいに負けず、しかし良さを消さない肴を目下検討中です。

醸し人九平次 別誂の評価は可-良です。
もうほとんど良に近いです、実際2本買ってますしw

醸し人九平次 別誂
純米大吟醸
山田錦 兵庫県 黒田庄
精米歩合 35%
日本酒度 +-0
酸度 1.6
萬乗酒造 愛知県名古屋市

個人的、日本酒の評価方法

どんな日本酒もだいたい美味しく飲めると自負してはいますが、それでも色々なお酒を試していれば、自ずと好みの差というものが出てきます。
私が日本酒を評価する時は、また飲みたいと思えるかどうかという点にポイントを置いています。
そして、また飲みたいと思ったお酒を更に以下のように三段階で区分しています。

可…お店で見かけることがあればとりあえず1本は購入しておくレベル
良…見かけたら2本は購入するレベル
極良…常備しておきたいため、見かけたら保存可能な限界まで購入するレベル

極良ランクになることを「ローテ入り」と呼んでいますw
一本しか試したことのないお酒は評価を定め切れず、可-良という表記をすることもあります。

ちなみに現在「極良」は2銘柄のみです。
勿論、常備しているのでそのうちレビューに登場するでしょう。

あくまで自分がまた飲みたいかどうかだけの完全主観評価なので、一般的な評価指標としては全く参考にならないと思います。
例えば有名な獺祭磨き二割三分は寿司や鍋、フグなど色々な肴で飲む機会が幾度かありましたが、残念ながら可に到達することはありませんでした。
この場合、決して獺祭が悪いのではなく、私の舌が獺祭には不適格ということですw

神聖 限定品 全量山田錦 三割五分磨き 純米大吟醸 京都 山本本家

神聖純大

阪急百貨店の試飲販売で松の翠と一緒に購入しました。
記念すべき最初のレビューですが、このお酒を選んだ特別な理由は無く、単に直近で開けて飲んだからですw

酒器は田原陶兵衛作皮鯨を使用しています。

まず口に含むと特にフルーティな芳香もなく、アルコール臭が鼻につくでもなく、驚くくらいすんなりと素直に口内に入っていきます。

舌の上で味わうと直前に飲んでいた洗心に比べ、はっきりとした辛さを感じます。
しかし味わいがキツすぎるということもなく、むしろ柔らかいというかまろやかな味わいの部類に入るのではないかと思います。
洗心を比較対象にすればだいたいのお酒は味わい濃く感じますからw

喉を通ると爽やかな印象を残しますが、これは純大なら大抵のお酒はそうですね。

肴はオイル&オイスター、おぼろ豆腐(ゆず塩)、カニ缶、つぶ貝煮などと合わせましたが、どれも問題なく、濃い系、薄い系どちらの肴にも合わせることのできる万能選手といった印象です。

私の神聖の評価は、とりあえず「可-良」というところです。
今後、良確定も十分有り得る美味しいお酒でした。

神聖 限定品 全量山田錦 三割五分磨
純米大吟醸
山田錦
精米歩合 35%
日本酒度 不明
酸度 不明
山本本家 京都市伏見区

個人的、日本酒の味わい方

私なりの日本酒の味わい方、楽しみ方などを書いておこうと思います。
正直、そこまで繊細な舌では無いので、オリバがワインをテイスティングした時のような詳細な感想などはとても書けませんw
私の日本酒を楽しむポイントは四点、

1 口に含んだ瞬間の芳香
よく「フルーティな」という表現がありますが、確かに銘柄によっては本当に果物のような香りが口いっぱいに広がります。吟醸香を楽しむのも日本酒の魅力の一つですね。もちろん吟醸香を感じない美味しいお酒もたくさんあります。

2 舌の上で広がる味わい
口に含んだ後、舌の上でそのお酒の辛さ、甘さを楽しみます。個人的に肴との相性はここの味わいで決まりますね。

3 飲み込んだあとの後味
ここは単純に残るか残らないかということになりますが、ちょっと質が悪かったりすると悪い意味でのアルコール臭が気になったりします。

4 肴との相性
ここは酒単体の評価とは違うのですが、次に同じお酒に出会うことがあれば、こういう肴に合わせたいと色々想像を巡らせるのもお酒の楽しみです。

この辺りを主に意識しながら日々飲んでいます。

ぐい呑み 田原陶兵衛 皮鯨 萩焼 一番の酒器

田原陶兵衛 皮鯨

プロフィール画像にもしている萩の作陶家、田原陶兵衛さんの皮鯨のぐい呑みです。
田原陶兵衛という名は代々受け継がれており、現在は十三代に当たるそうです。
本来は唐津焼の技法の一つである皮鯨の技術を萩焼に取り込んだのが、この十三代田原陶兵衛さんなのだそうです。

萩焼は皿など幾つか所持していますが、このぐい呑みが酒器の中では一番のお気に入りです。
薄く柔肌のような色合いにうっすらと乗った鉄釉の上品な溶け込み具合がたまりません。

また盃ほど浅くなく、立ちぐい呑みほどに深くもない絶妙な形をしており、注いだお酒を一番美味しく飲める適切な量を口に流し込みやすくなっているため、初めて飲むお酒は必ずこのぐい呑みを使います。
私にとっては渡りにも景にも隙のない最高の酒器と言えるでしょう。

死ぬ前に好きな酒器で好きな酒を一杯だけ…と言われたら、間違いなく酒器はこのぐい呑みを選びます。

死ぬ前に飲む酒は…まだ決まっていません。
幾つか候補はありますが、死ぬまでにゆっくりと色々な酒を試して、そんなお酒に出会うことが目標の一つでもあります。

それでは。

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