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【第二回】 而今 純米大吟醸 NABARI 2015 木屋正酒造 三重 名張産山田錦


うーん、まさか而今の二回目のレビューをあげることができるとは思っても見ませんでした。
二週前に同じく和おんで頂いた而今と全く同じNABARIの純米大吟醸です。

これと言って書き足す情報もないので、早速レビューに入ります。
香りは穏やかですが、前回感じたフルーツっぽいニュアンスは今回は皆無ですね。
口に含むと半拍程の透明感から甘旨味が広がっていくのは前回同様ですが、寄り添うような酸辛味の内、今回は酸味がほとんど感じられません。
逆に後半辛味が存在感を増していき、何というか今回の而今はお酒っぽさをしっかり主張して流れていきます。

円熟とでも評すべき甘旨味は相変わらずですが、やや後半の展開に違いを感じる結果になりました。
ただ違うと言ってもどちらも美味しく甲乙付け難い違いなので、評価には影響ありません。
前回、一度レビューできただけでも良しと思うべきなどと言っておきながら、二週間後に第二回のレビューをあげてしまっていますが、今度こそ当面の間、手に入る見込みは全く無い而今の純米大吟醸NABARIのレビューでしたw

※スペックは当然前回と全く同じなので省きます。

外飲み記録 和おん 造り【タマメ 石ガレイ】 焼松茸 寒八カマ塩焼き 白バイ貝の天ぷら 鰆のバター焼き 貝汁

本日の和おんは田酒などの入荷もあったのですが、先週再入荷のあった而今純米大吟醸がまだ残っているということで、迷わずオーダー。
一ヶ月で而今の純米大吟醸を二度も四合買いできるなんて、多分この先もう無いでしょうw


造りは長崎産のタマメと淡路産の石がれいから。
去年も主に家飲みで何度か登場しているタマメですが、今年は一度も見ていません。
予想外に和おんで見ることができたので早速オーダーしたのですが、あれ?何かイメージと違う。
ちょっとパサッとして旨味もそれ程でも無い?そもそも色がもっと透き通るような白さだった気が…。
悪くないという程度の味で、コチやアコウに並ぶ好物だったタマメでは無いかなあ。
そういえば大将が今年はタマメの入荷が少なくて値が上がっていると言っていたので、その辺何か影響があるのかもしれません。

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焼松茸。ほんのり炭の香りと松茸の芳香を楽しみつつ、而今を口に運ぶ幸せw

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香川産寒八のカマ塩焼き。カマスキーながら最近すっかりご無沙汰だったので、久しぶりのカマ塩焼きが美味くてしょうがないw

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手ブレてますが島根産白バイ貝の天ぷら。正式にはエッチュウバイという名前だそうです。
旨し。

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加太産の鰆のバター焼きです。焼き霜や塩焼きもあったのですが、女将さん曰く、今日の鰆はちょっと弱いのでバター焼きがお薦めですと言われてチョイス。
ちなみに加太って和歌山市から南海電車で20分くらいの距離なのですが、この20分の間にみるみる景色が秘境化していくので、初めてだと電車に乗ってて不安になりますw
魚市場があって温泉宿もある上に和歌山市中心部からのアクセスも程良く、観光よりも単純に美味しい料理と温泉でゆっくり体を休めたいという場合、お薦めの穴場だったりします。

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最後は貝汁。

而今は当然の四合飲み切り。
相変わらずの満足度で本日もご馳走様でした。

外飲み記録 船場ひさ家 お好み串天ぷら


時々訪れるお気に入りのラーメン屋の隣がそこそこ日本酒の揃っている串天ぷら(とおでん)のお店だと知って、試しに初入店。
お酒は宝剣の純米吟醸を頂いています。
日本酒は他に東北泉、東一、賀茂金秀、竹鶴、王祿、香住鶴など東北と中四国方面への偏りを感じますが、選択肢は豊富ですね。

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気軽に入れるお値段だったので、天ぷらもドチャっとまとめて揚がってくるかなと思っていたら、ある程度順番に少しずつ供してくれます。嬉しい誤算。
これはカマンベールチーズと明太子です。

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半熟卵とししとう、アスパラと串二本は白身魚とあと何だったか?。

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稚鮎と海老にサーモンチーズ。

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きのこと貝柱のかき揚げと柚子胡椒風味の鶏天ぷら。

衣は全体的にやや固めのカリッとしたタイプですが、衣自体はほとんど主張の無いあっさりした味。
味も極上というわけにはさすがにいきませんが問題なく水準以上、お値段を考えればコスパはかなり良い方でしょう。
週末でもない平日でそこそこお客さんも入っていましたし、近くのリーマンが帰りに一杯引っ掛けたいという時に便利なお店ですね。
厄介なのは隣にお気に入りのラーメン屋があるので、軽く一杯引っ掛けてのつもりが、ついでにラーメンまで食べて結局ガッツリ行ってしまう可能性が高いことw

お酒は宝剣の次に王祿で計二合頂いています。
ご馳走様でした。

家飲み記録 アマテカレイの造り ボイル車海老 ケンケン鰹のタタキ 鮭イクラゆっけ 鮎の塩焼き 辛子豆腐 焼き鳥


飛良泉のはま矢酵母純米大吟醸で頂いた家飲み記録です。
まずはアマテカレイの造りから。
好物のアコウやコチも並んでいたのですが、どちらも最近外で頂いているので今回は見送りました。
それより今年はまだ一度もタマメを見掛けていないのが非常に気になっています。
頻繁に並ぶ魚では無いにしても、ここまで見ないというのは何かあったのかな?

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ボイルの車海老です。
サイズも大きめで四尾もあって、海老スキーとしては非常に満足w

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ケンケン鰹のタタキです。美味。
ここで一旦休憩。

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夕方から晩飯を兼ねて再開。お手軽簡単な好物の自作鮭イクラゆっけ。

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勿論、鮎の塩焼きも外しません。

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焼き鳥をオーブンで温めている間に辛子豆腐。

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最後に焼き鳥盛り合わせ。
焼き鳥って暑くなると外で食べる頻度が激減して、もっぱら家飲みでの登場になります。
逆に串揚げはビールという相方が真価を発揮する時期なので、冬よりもむしろ頻度が増したりしますw

飛良泉は3合強くらい。
半日かけて頂いた家飲み記録でした。

飛良泉 純米大吟醸 はま矢酵母 秋田 飛良泉本舗 秋田酒こまち

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飛良泉のはま矢酵母使用の純米大吟醸のレビューです。
破魔矢から見つかった酵母なのではま矢酵母と名付けられた酵母を使用しているそうですが、特にこの酵母に興味を持って購入したわけではありません。
1801号酵母使用の純米大吟醸と同じく、羽州蔵が全然手に入らなかった時期に代替にならないものかと買ってみたうちの一本です。
その後、これを開ける前に羽州蔵がまとめて手に入ったので、長らく冷蔵庫の片隅で無聊を託っていたのですが、ようやく開けることになりました。

それでは早速朝鮮唐津のぐい呑みに注いで頂きましょう。
香りはやや高めといった漂い方で、酸味系フルーツをイメージさせます。
口に含むと割とすぐにレモンのようなハッキリフレッシュな酸味が主張して行きます。
酸味の後に辛味が顔を出しますが、すぐに覆い被さるように甘味が押し寄せてきて、この甘味がそこそこに余韻を残しながら流れていきます。

好みの羽州蔵に通じるものを感じることができた1801号酵母と違って、このはま矢酵母の純米大吟醸は全く違ったオリジナルな味わいですね。
評価は良くも悪くも可というところ。
良に昇格するような上積みは無いと思いますが、なんせ1,500円程度と安いのでコスパ的には十分でしょう。
と言っても1,600円くらいの1801号酵母の純米大吟醸の方が自分好みなので、どちらか選ぶとなったら1801号ですがw

飛良泉 はま矢酵母
純米大吟醸
秋田酒こまち
精米歩合 50%
日本酒度 -2
酸度 2.1
飛良泉本舗
秋田

外飲み記録 英ちゃん冨久鮓 お任せ造り盛り合わせ 鮎の塩焼き ボイル毛ガニ 鱧と松茸の土瓶蒸し お好み鮨 ねぎま汁


お酒が惣花一択なのが…と言いつつ三度目の訪問になる英ちゃん冨久鮓です。
これまで紹介したミナミの寿司屋の中ではすし萬と並んで自宅から徒歩すぐということもありますが、店がカウンター席の割にそこそこゆったりしていてくつろぐことができるのも、また行きたくなる理由でしょうか。

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造りはお任せ。鯛がかなり美味かった。

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生簀の鮎を焼いてくれる好物の小鮎の塩焼き。

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渡り蟹が無かったので本日は毛ガニ。
渡り蟹は家で食べるより、こちらで頂いたほうが段違いに美味しいのですが、毛ガニは家で食べるものとそんなに大差なしw

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鱧と松茸の土瓶蒸し。熱せられた土瓶がいい感じの色合いに。
当然備前焼かと思ったら京焼。いや虚じゃなくてほんとにw
なんでも大将自身が土瓶蒸し用にこだわって設計して、知り合いの陶芸家に頼んで焼いてもらったそうです。
つまり、備前焼風の設計を京都の陶芸家に焼いてもらったので、結果的に京焼ということなのですが、さすがにそこまでわからんw

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お寿司はお好みで幾つか。

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アコウ。右上に先程と同じ型の土瓶が置いてあるので、熱した時の色合いの違いがよくわかるかと。

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最後に名物のねぎま汁を頂いて終了。

惣花は二合頂いています。
ご馳走様でした。

【第二回】 黒龍 しずく 大吟醸 黒龍酒造 福井 山田錦


第二回目となる黒龍のしずくのレビューは前回同様和おんでの四合買いです。

購入した経緯などは昨日の外飲み記録で詳述しているので、いきなりレビューに入ります。
香りは黒龍らしく上品に穏やかです。
口に含むと透明感が感じられる黒龍の上位スペックの特徴は今回もきちんと備わっています。
徐々にうっすらと酸味が主張し始め、綺麗な辛味が入り交じるように広がりながらも、キツさは一切なく爽やかに流れていきます。
うーん、これぞ淡麗辛口…って、いやちょっと待ってw
黒龍ってほんのり上品な甘味が内包されてなかったかな?
このしずくは酸味辛味に振り切っていて、甘味は探ってみてもほとんど感じられません。

洗心は甘味にバランスが振れると個人的には残念で、酸辛味に振り切ってくれたほうが嬉しいのですが、黒龍でそれをされるとあまり嬉しくないかなー。
黒龍のしずくだと思わなければ上質の淡麗辛口で非常に自分好みなのですが、ちょっとこれは評価が難しいです。
とりあえず可-良というところですが、しずくは自宅に一本あるので、それを試して最終的な評価を決めようと思います。
ちょっと意外な味わいのしずくのレビューでした。

※スペックは製造年月以外変わらないようなので省きます。

外飲み記録 和おん 造り【マナガツオ 穴子】 松茸の炭焼き タコのガーリックソテー のど黒の塩焼き 蒸し鮑のコロッケ。

先週而今としずくで悩んだ末に而今を四合買いし、帰り際に「来週までしずくが残っていたら嬉しいんですけどねー」と嫌なプレッシャーを掛けたりしていたのですが、きっとそんなこととは全く無関係にしずくが売れ残っていました。
ウキウキでしずくを頼もうとしたところ、女将さんが「実は而今の大吟醸が追加で入ってまして…」
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ぬうう、先週帰り際に余計なことを言っていなければ而今の大吟醸という選択肢もあったのですが、さすがにこの流れでしずくを頼まないわけにはいかないので、しずくをオーダー。


付き出しは有明のクラゲのポン酢あえ。

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まずは淡路産のマナガツオの造りから。
家飲みで頂くときよりもほんのり薄桜色で美しいです。鮮度の違いかな?

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続いて島根産穴子の造りです。伝助では無い模様。

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松茸の炭焼きです。どこ産との記載はありませんでしたが、この時期このお値段ならブラジルか韓国産でしょう。
キノコ系はやはり日本酒によく合います。秋が楽しみ。

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珍しく洋風、タコのガーリックソテー。
今回のしずくがやや酸味寄りのバランスなので、このガーリックソテーと非常によく合って美味。

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紅ひとみののど黒は塩焼きで。

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最後に蒸し鮑のコロッケ。最近ずっと品書きに載っていたのですが、鮑に過大な期待はしない連合所属なので敬遠していました。
本日は女将さん直々にまだお試しになっていらっしゃらないかと思いますので、よろしければ是非と勧められてとうとうオーダーw
これめっさ美味い。
つな八の大アサリの香り揚げにちょっと通じるものがあります。

しずくは四合飲み切っています。
さすがに酒が高いので、先週今週と普段和おんで使う料金の2倍弱くらい支払っていますが、後悔しないクオリティで本日もご馳走様でした。
来週まで而今の大吟醸が残っていたら良いのだけど(切実)。

ぐい呑み 橋本大輔 窯変天目 京焼


久しぶりの酒器紹介です。
以前に紹介した禾目天目のぐい呑みと同じ作家さんの窯変天目のぐい呑みです。
酒器もお酒同様に自分から積極的に情報収集をしないタイプなので、陶芸祭りなどで気に入った器を買い求めて、自宅に戻ってから初めて検索を掛けたりして、作家さんの略歴や他の作品を識ることになります。
橋本大輔さんのことも五条坂の陶器まつりで偶然好みの禾目天目のぐい呑みを見掛けて、購入したことを切っ掛けに存じ上げるようになりました。
その後、いろいろ調べたたら非常に自分好みの器を多く作陶されていることを知り、特に青煌天目と名付けておられる窯変の器は何が何でも手に入れたいと思っていました。
ただ通販ではまるっきり見つけることができず、店舗で取り扱いがありそうなギャラリーが奈良にあることを調べて赴いたりもしたのですが、これも外れ。
こうなったらまた五条坂の陶器まつりに出店されていることに期待して、あの糞暑い時期の京都に行くしかないかと思っていたのですが、なんか突然大阪高島屋の美術画廊の展示コーナーに出現してましたw
箱書きには青煌天目ではなく窯変天目とありますが、間違いなくネットで見掛けて惚れ込んだ天目と同じ変化なので迷わず購入。
今年は酒器の購入は控えようと言いながら萩井戸の器に続いての購入となってしまいましたが、これはそういう経緯があるのでしゃーなしw

見所は、まあ画像だけでも十分伝わるかな。
光を当てつつお酒を注いだ時の輝きは波佐見焼の器がこれまでは一番でしたが、これはそれに匹敵するか凌ぐかもというレベルです。
手触りはかなり硬質で、陶器らしい土の手触りよりは金属器に通じるものがあります。
なので錫器のように冷やしておいてお酒を注ぐのも良いなあと思いつつ、うっかり手を滑らせて落とした場合に錫器と違って取り返しがつかないので自重していますw

念願叶って手に入れた器なので購入直後はお気に入りで頻繁に家飲み記録にも登場しています。
これである程度酒器欲は満たされたので、よほどのことがなければ酒器の購入をすることは無いと思います(今回は前振りではなく)。
自分にしては珍しく偶然の出会いからではなく、探し求めて入手した(と言っても買うことができたのは完全に偶然ですがw)天目の器の紹介でした。

家飲み記録 造り【コチ アコウ 鱧 赤貝 ハマチ】 鮎の塩焼き

蓬莱泉の生酒タイプの吟で頂いた二週間ぶりの家飲みの記録です。
醤油を入れる小皿は超お気に入りの雲彩の小皿で鉄板だったのですが、ガラスの皿に造りを盛り付けるとちょっと浮いてしまうんですよね。
それが気になっていたので、ガラス皿用にガラスの小皿を用意してみました。

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ガラスの皿は冷やしてみたらより涼し気かもと思って試してみましたが、どうしたってテーブルに並べる時に指が触れて指の跡がなんか微妙w
これなら冷やさず普通に盛りつけたほうが良さそうです。小皿はいい感じにマッチしています。
肴は久しぶりの家飲みなので奇を衒わず好物のコチから。

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同じく好物の鱧。こちらのガラスプレートは冷やしてあっても指の形が付いたりとかは気になりませんが、そもそも見た目冷えているかもわかりにくいw

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この皿は食べている時は全然気にならなかったのですが、画像で見ると模様がちょっとうるさく感じます。
まあ食べている時に気にならないなら問題なしw
肴はこれも好物のアコウです。

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この時期は鮎も大きくなって食べ応えも味わいも素晴らしいです。

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ちょっとインターバルを挟んで、最後に輸入物ですが久しぶりの赤貝とハマチで終了。

前二日間で結構飲んでいたので吟はいつもならあっさり四合飲んでしまうところ、一合弱程残しています。
とは言え帰省中に試した空や叶と吟との格の違いを実感した家飲み記録でした。

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