【第五回】 黒龍 龍 長期熟成大吟醸 黒龍酒造 福井 山田錦

長いこと冷蔵庫の奥に眠っていたのですが、しずくが届くので席を空けてねということで開栓した黒龍・龍のレビューです。
イメージ的に頻繁に飲んでいる印象は全く無いのですが数えてみたら五回目と、先日の羽州蔵と同じで洗心や蓬莱泉吟にも並びます。
そんなわけで気がつけばいつの間にか先頭集団に並んでいたようなイメージの黒龍・龍を萩井戸の器で頂きます。
香りはフルーツ系ですが穏やかですね。
口に含んだ時の透明感は半瞬ほど、丸みのある口当たりです。
徐々に微かな酸辛味が広がっていき、後半ふんわりと立ち昇るような上品な甘味が顔を出します。
甘味の余韻を残したまま、しつこくなく、かと言って急ぎ過ぎもしないといった様子で穏やかに流れていきます。
辛味と甘味が絡み合うように展開するのが記憶にある龍なのですが、今回は前半酸辛味、後半甘味と順番に登場するようなイメージです。
ただ黒龍らしくないかと言えば決してそんなことはなく、それぞれの味の質は変わらないけれど順番がいつもと違いますねという印象。
評価はずっと良でしたがもう極良でいいでしょう。
長年ローテの軸を担ってきた安定したベテランのような黒龍・龍のレビューでした。
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