【第二回】 蓬莱泉 吟 生酒 関谷醸造 愛知 山田錦

夏に一度レビューをしている蓬莱泉・吟の生酒タイプの二回目のレビューです。
11月出荷の吟(火入れ)を仕入れたので、そろそろ開けないとということで開栓。
蓬莱泉と言えば10月半ばくらいから、「蓬莱泉 摩訶」の検索キーワードで訪問してくる人がやたら増えています。
気になって検索してみたら、このブログのレビューが上から三番目くらいに表示されるんですね。
そういうことなら羽州蔵のように摩訶についても詳細な情報などを掲載しようかなとも考えたのですが、ネット上の情報がほぼ皆無に近い羽州蔵と違い、摩訶はきちんとした紹介文のある酒屋さんのサイトがいくつもあるので、そちらに任せます。
入手方法についてだけ少し記載すると、そこまで品薄激レア酒というわけではないので、発売月の11月に通販サイトを探せば容易に定価で入手できます。
通販サイトが売り切れても、地元愛知県の酒屋なら年末くらいまでは店頭で買えると思いますが、年が明けると酒屋が隠し持っている在庫をぶんどる以外で入手することは難しいでしょう。
話がそれましたが人生二本目になる蓬莱泉・吟の生酒を万華油滴の盃に注いで頂きます。
香りはいつも通りに大人しめ。
口に含んだ時に感じる透明感は極めて高いです。
まず透明感を発揮してから一拍置いて味わいが広がるお酒はたまに見掛けるのですが、この吟に限っては一拍どころではありません。
高い透明感をずっと維持しつつ、絹糸のような甘酸味が優しく舌の上を撫でるように通り過ぎていきます。
慎ましやかな芳香を微かに喉奥に漂わせつつ、最後の最後まで上品に流れて終わります。
吟を初めて飲んだ時に、なんて繊細で奥手な酒なんだろうと驚いたのですが、そんな初めての出会いを思い起こさせるような味わいです。
正直生酒吟と火入れ吟で大きな違いを感じないのですが、逆に違いが無いだけに生酒吟は極良評価の火入れ吟と同じく極良です。
個人的には年二回しか出荷のない火入れ吟に加えて生酒吟のおかげで、入手機会が年三回に増えて嬉しいなとw
というわけで初蓬莱泉吟生酒のレビューでした。
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