鍋島 純米吟醸 生酒 富久千代酒造 佐賀 山田錦


半年以上冷蔵庫の隅で無聊をかこっていたのですが、鍋島のオレンジを最近購入したこともあっていい加減に開けようかなということで開栓した鍋島の純米吟醸山田錦生酒です。

オレンジの五百万石純米吟醸が大好きではあるものの、米が違うだけだった雄町の純米吟醸が個人的な嗜好からはかけ離れた味だったので、この山田錦も同じ結果になるかもと恐れつつ、朝鮮唐津の器で頂きます。
香りはかなり高めで少し柑橘系寄りかな。
口に含むととりあえずいきなりかなり強めの酸味が一気に広がり、さらに追い打ちのように甘味が混ざってくるのですが、何と言うかエグくて爽涼さのないベタつくレモンという印象。
後味もベッタリ甘味が残って、白身の刺し身なんかと合わせたら最悪なことになりそうな気配。

元々甘口系は苦手としているので、これは無理ですね。
一応わざと蓋を開けたままにして冷蔵庫に突っ込んで数時間ほど酸化させたところ、酸味が更に強くなって甘味のベタつきを多少緩和するようになったので、そうすればまあギリギリ可レベルかなというところ。
やはり鍋島はオレンジと痛感した鍋島純米吟醸山田錦のレビューでした。

【第六回】 貴 純米大吟醸 2016 VINTAGE 永山本家酒造場 山口 山田錦


前回4月から約半年振りの貴の純米大吟醸2016Vintageのレビューです。
半年もご無沙汰だと禁断症状が現れるのは好みの酒に共通する傾向ですね。

というわけで好きな銘柄の多い山口の地酒の中でも特に大好きな貴を山口繋がりということで萩井戸の器で頂きます。
香りは…随分大人しいですね。
熟成酒並みの大人しさでちょっと意外。
口に含むと微かに酸味の混じったほの甘味が広がっていきます。
ただ2016は広がりきらないうちに流れていってしまう印象です。
去り際が沁み入るような消え去り方なのは相変わらずかな。

5回目に比べるとフルーツ感がかなり減っていますね。
いつも通り食中酒としては問題ない美味しさなのですが、2015までのVintageに比べるとちょっと上品にまとまり過ぎかな。
と言いつつ、あっさりその日のうちに四合飲み切っているので、自分好みなのは変わりなかったwという貴の純米大吟醸Vintageのレビューでした。

【第八回】 蓬莱泉 吟 純米大吟醸 関谷醸造 愛知 山田錦


前回から三ヶ月ほど経過して無性に飲みたくなったので地元から取り寄せた蓬莱泉吟のレビューです。
6月出荷分がまだ手に入るのは地元ならではのありがたみ。
家飲み頻度がやや落ちてきて、なかなか出番のない盃形の酒器を使って頂きます。

香りは相変わらずの大人しさ。
口に含むとまろやかで極めて高い透明感を発揮します。
一瞬ほど遅れてうっすらと甘味が広がりつつ、上品な酸辛味が入り混じってきて、溶け合いながらふっと掻き消えるように霧散していきます。

奥手で慎ましく、そして深い蓬莱泉らしい美味しさですね。
劣化が早いのもいつも通りで一合ほどの残りは真空保存でも数日後には若干のエグみを感じるほどでした。
相変わらず極良の地元三河の銘酒蓬莱泉吟のレビューでした。

而今 純米吟醸 木屋正酒造 三重 東条山田錦 


先週の和おんで而今の何らかのスペックが入りそうと聞いていており、実際に入荷があったので四合買いしました。
ラベルを見た瞬間、「げえっ、東条山田錦ってNABARI並のお値段なのでは…」と身構えたのですが、背面ラベルには純米吟醸とあり(精米50%だから純米大吟醸を名乗って良い気がする)、きっとそこまで高くは無いでしょうと祈りつつ頂いていますw

というわけで早速レビューに入ります。
香りは割と普通ですね。
大人しくもなく、かといって高すぎもせず、若干酸味のニュアンスの入り混じったフレッシュでフルーツ系の香り。
口に含むと透明感はほぼ皆無で、香りと同じく微かに酸味の混じった上品な甘旨味が広がっていきます。
後味はスッキリというよりはふんわりと霧散していきます。

而今らしい美味しさを存分に楽しむことのできる直球ど真ん中而今という感じですね。
あとで調べたら2,500円とこの美味しさなら破格の安さですが、普通じゃ手にはいらないのでコスパに意味がないのもいつも通りの而今ですw
評価は良に限りなく近い可で、また縁があって同じように美味しければ良というところですね。
というわけで正統派而今な印象の而今東条山田錦純米吟醸のレビューでした。

【第七回】 黒龍 しずく 大吟醸 黒龍酒造 福井 山田錦


7回目となる黒龍しずくのレビューです。
実は先日の和おんで大将から「今年のしずくはいまいちという声を聞いたんですけど、うちで前に飲まれた時はどうでした?」みたいなことを聞かれています。
酔いが回っている上に数ヶ月ほど前の話なので記憶が定かではなく、確か家にも一本あるからそれを飲んで評価を決めようかと思う程度のちょっとした違和感を感じたような…みたいな回答をしています。
そんで帰宅して前回のレビューを読み返したら、ちょっとした違和感どころが、こんなもん黒龍じゃねえよってな具合にボロッカスにこき下ろしてますねw
他でもそんな話が出ているのであれば、やっぱり自分と同じ感想を持った人がいたのかなと思いつつ、自宅の在庫を開けることにしました。

というわけで購入したばかりの青瓷の器でしずくを頂きます。
香りは大人しく、特に違和感はありませんね。
口に含むとまろやかさを帯びた透明感を感じます。
その後、上品な酸味と辛味が入り混じった味わいが展開していきますが、主張は強すぎず、最後まで大人しい印象のまま流れていきます。

黒龍らしい上品なほの甘味をほとんど感じないという意味では前回と共通する部分はありますが、これ印象としては前回ほど悪くないですね。
前回のしずくは単に酸っぱ苦いだけの酒という印象でしたが、こちらは苦味もなく熟成系に見られるまろやかさが全体を包んでいて、上品な淡麗辛口としてしっかりまとまっています。
黒龍のしずくとしてどうかと言うと多少首を傾げるところがあるとは言え、美味しいか美味しくないかで言えば、これは文句なく美味しいです。
とはいえ2本のしずくの落差があまりにも大きすぎるので、これが美味しかったと言っても次回もう一度しずくを試すのはかなりのギャンブルになりそうです。
少なくともこれまでのように大喜びで飛びつく酒というランクからは少し落ちてしまった感はありますね。
これ単体で言うならギリギリ良クラスかなという7回目のしずくのレビューでした。

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